Serato DJ ProとLite(無償版)の違いとは。有償アップグレードするメリットは?

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デジタルDJがメインストリームになった現代のDJスタイル。

業界最先端の機能を数多く搭載し、世界中のトップDJ達を始め多くのユーザーを抱え、現在のPCDJの礎を作ったと言っても過言ではないDJソフトウェアが「Serato DJ」です。

DJプレイの基本ソフトとも言えるSerato DJですが、Serato DJには、「Pro」そして「Lite」という2種類のバージョンが存在します。今回はこのProとLiteの違い、そして有償版であるProにアップグレードするメリットをご紹介したいと思います。

Serato DJにはProとLiteの2種類がある

まず前提として、Serato DJには「Serato DJ Pro」と「Serato DJ Lite」の2種類のソフトウェアが存在しており、ProがSerato DJのフル機能が使えるフラッグシップ版(有償)、Liteが一部機能が制限された限定版(無償)という位置付けになっています。

Serato DJに限らず、DJソフトは基本的にDJ機材(ハードウェア)と連携させて使用します。使用するハードウェアによってはSerato DJ Proが標準付帯しているものもあり、その場合はSerato DJがインストールされたパソコンを対象ハードウェアに接続すればライセンスを別途購入することなくSerato DJ Proが使用できるという仕組みになっています。

有償版のProライセンスの購入が必要な場合は、Serato DJ Lite対応のDJコントローラーでSerato DJ Proを使用したい場合、もしくは一部のDJミキサーでHIDモードやDVSを使用する場合です。

DJミックスの録音機能

ProとLiteの違いの一つ目が、「録音機能」です。

Serato DJ Proでは、外部のハードウェアやソフトウェアを使わずとも、Serato DJ Proのソフト内部でDJミックスをそのまま録音できる機能が搭載されています。

この機能はLiteには搭載されておらず、ボタンクリック一つで簡単にDJミックスがレコーディング出来るため、DJミックスを後から自分で聴いたりどこかにアップしたりする場合に便利なProの有利な機能の一つです。

キー分析機能

ProとLiteの違いの二つ目が、「キー分析機能」です。

楽曲のキーを解析して表示できる機能で、プレイする楽曲のキーを確認できることで、ミックスする楽曲同士で不協和音が発生しないかなどを確認することができ、DJミックスの助けとなる機能です。メロディアスな楽曲を多用するようなセットでは特に有効でしょう。

こちらはProのみ対応しており、Liteでは利用することが出来ません。

スマートクレート・プレイリスト作成機能

DJにとってプレイリストは非常に重要で、Proでは一定の条件を満たす楽曲を自動的に特定のクレートに振り分けてプレイリストの作成を手助けしてくれるSmart Crates機能が利用できます。

楽曲の持つ様々な情報から同じ条件に当てはまる楽曲を自動で分類できるため、数千、数万曲の中からプレイする楽曲を選ぶDJにとって、非常に強力な味方になってくれるでしょう。

拡張パックの利用

「拡張パックの有無」もProのみの対応です。

Serato DJ Proは、別途使用するハードウェアによっては追加ライセンスの購入が必要にはなりますが、Serato Play, FX, Flip, Pitch ‘n Time DJ, DVS, Videoという拡張機能を利用することが出来ます。

特にSerato DVSは根強い人気を誇り多くのユーザーがいるため、DVS機能を使用する場合は必ずSerato DJ Proが必要になります。

波形表示モード

Serato DJ Liteでは楽曲の波形は水平モードしか利用できませんが、Proでは垂直モードも選択できます。また、デッキ部分を拡張表示したりと、ディスプレイ表示の自由度が高まるというメリットがProにはあります。

デイモード

Serato DJの画面のデフォルトは、黒がベースの画面表示ですが、Proのみ白がベースのデイモードにワンクリックで表示を切り替えることが出来ます。日中屋外でのプレイ時などは画面の視認性が高まりDJプレイがしやすくなるメリットがあります。

パッド・キューポイント・FX

Liteでは一つの楽曲に対して4つまでしかキューポイントを設定できないのに対して、Proでは8つまで設定できます。またサンプルもLiteは4つまでですがProでは最大32個まで保存できます。

エフェクト機能であるFXも最大46種類使用することができ、DJプレイにより多くのアクセントを加えられるのがProの優位点です。

スリップモード

スクラッチやパッドプレイなどのトリックプレイを行う際に楽曲のリズムをキープしたまま行えるスリップモードもProのみ使用できる機能です。

プレイ履歴

どの楽曲をプレイしたのか、演奏履歴を確認できるのもPro限定の機能です。後からプレイリストを作成したり、以前のセットから同じ楽曲をプレイしたい時などに有効です。

価格

Serato DJ Liteは前述の通り無償で使用できますが、これまで紹介したようなPro限定の機能を使用するにはProへ有償アップグレードが必要です。

Serato DJ Proは、9.99ドル/月のサブスクリプション契約もしくは249ドルの買い切りライセンスをメーカーHPから購入するか、国内販売店からライセンスパッケージを購入することになります。

Serato DJ Proへ有償アップグレードする価値はあるか?

最もニーズのありそうな機能としては、DJミックスの録音機能が挙げられますが、実は別記事で紹介しているような裏技もあります。「こんなめんどくさい事やってられっか!」と感じる人はソフト内でワンクリックで録音できるProへアップグレードする方がいいでしょう。

▶︎Serato DJでDJ配信を行う方法。ライブストリーミングも無料で出来る

プレイリスト作成機能や、キューポイントやFXなどの各種DJプレイに関する機能、ディスプレイ表示のバリエーションなど、ソフトとしての充実度はProにメリットがあるのは間違いありません。

より妥協のないプロフェッショナルなDJプレイを目指すのであれば、Proへのアップグレードは正しい選択肢になるでしょう。

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