Denon DJやNumarkのDJハードウェアにOSとしても採用されているEngine DJの最新バージョンv2.4.0がリリースされました。
今回のアップデートはDJ用楽曲管理などが行えるEngine DJ Desktopとハードウェアに組み込まれているEngine DJ OSの両方が対象となり、Desktopの方はApple SiliconおよびmacOS 13 Venturaへの公式対応をメインに、軽微な修正などが施され、OSの方は各種新機能の追加と軽微な修正が内容となっている。
Engine DJ Desktop v2.4.0
新機能
- 行方不明ファイルの再配置 – 手動または自動処理で、行方不明ファイルの位置を特定できるように
ファイルを再配置するには、見つからない(赤い)ファイルを右クリックしすると2つの新しい再配置オプションが表示される - Apple Silicon チップセットに対応
- macOS 13 (Ventura)に対応
改善と修正されたポイント
- Sync Manager のトラック削除のパフォーマンスを改善
- 特定のデータベースで新しいプレイリストとトラックを追加できない問題を修正
- プレイリストをドライブから別のドライブにドラッグできない問題を修正
- 特定のトラックでインポート後に「追加された日付」フィールドが表示されない問題を修正
- 完全にズームイン/アウトしたときに波形のツールチップが表示されない問題を修正
- Windows OSのWASAPIオーディオドライバーのクラッシュを修正
- macOS 10.14 (Mojave) は公式サポート外となり、内部ライブラリのアップグレード要件のため、インストールがブロックされるように
- その他、様々な安定性の向上と改善
Engine DJ OS
新機能
- ビートグリッドエディター – 新しいフルスクリーンビートグリッドエディターによりスタンドアロンデバイスのビートグリッド編集機能を拡張
- グリッドアライメントコントロール、標準およびダイナミック(マルチテンポ)ビートグリッドを設定するためのアンカーポイント、テンキーによるBPM手動入力、TAPテンポ、ロックが可能に
- Beat JumpとAuto Loopのサイズコントロールがリンク/アンリンクできるように
リンクさせた場合、ビートジャンプサイズとオートループサイズはオートループエンコーダーで一緒に調整され、リンクされていない場合は、ビートジャンプサイズとオートループサイズを個別に調整することが出来る
・SC5000/M、SC6000/M、PRIME 2/4、およびSC LIVE 2/4でビートジャンプサイズを個別に調整するには、Shiftを押しながらビートジャンプボタンを押す
・PRIME GO でビートジャンプのサイズを個別に調整するには、Shift を押しながら Auto Loop エンコーダーボタンを押す - デッキプラッターを装着している場合、デッキ再生中にTemp Cueポジションを設定できるように
- マイク信号をゾーン出力に送る機能を追加(PRIME 4)
- トラック終了時にCueボタンを押すと、再生ヘッドが最初のCue位置に戻るように
- FXのビートとパラメーターの値を電源投入後も保持する機能を追加*
- エフェクト変更時にFXのビートとパラメーターを工場出荷時の状態に戻す機能を追加*
- 最新世代のフラッグシップメディアプレーヤー(SC6000/M)のHFS+に対応**
*現在のPRIME 4のシステム構成は、ファームウェアベースの専用FXエンジンとミキサーを採用しているため、エフェクトの改良は、将来のリリースでPRIME 4に追加される予定
**HFS+への対応は、最新世代のフラッグシップメディアプレーヤーのみ。プロフェッショナルなパフォーマンス環境において、「Engine DJ」のエコシステム以外のDJをサポートするために追加
改善と修正されたポイント
- プレイリストとして再生する際のクロスフェード時間設定が、電源投入後も保持されるように
- ‘Reset to defaults’機能が’Factory reset’に変更され、すべてのデバイス設定を出荷時のデフォルトにリセットし、Wi-Fiおよびストリーミングサービスのデータがすべて消去されるように
- 電源投入後、Wi-Fiの状態が正しく表示されない不具合を修正
- 特定の条件下で、ネットワークリストにWi-Fiネットワークが表示されない場合がある不具合を修正
- 特定の条件下でWi-Fiが「入出力エラー」と表示されることがある問題を修正
- メディアソースを取り出す際に、デバイスが’Play as Playlist’モードで停止する問題を修正
- 編集モードで履歴リストを削除できない問題を修正
- その他、様々な安定性の向上と改善
Source: Engine DJ