高いコストパフォーマンスを誇るエントリーモデルのDJ機器で人気のNumarkより、新しいスタンドアローン型DJコントローラー「Mixstream Pro +」が発表されました。
既存モデルであるMixstream Proの進化版と位置付けされるMixstream Pro +は、昨年11月に発売されたDENON DJのSC LIVE 4に続いてAmazon Music Unlimitedの楽曲をDJプレイに使用可能。あらゆる音楽ジャンルの1億曲以上の音源ライブラリにアクセスできる柔軟性で新たなDJスタイルの可能性を広げてくれる期待の新DJコントローラーを詳しくみていきたいと思います。
Amazon Music Unlimitedに対応
Mixstream Pro +は、Amazon Music Unlimited, TIDAL*, Beatport, Beatsource, SoundCloud Go +*, Dropbox等、主要な音楽ストリーミングサービスに接続するためのWi-Fiを内蔵。
別途各ストリーミングサービスとの契約が必要にはなりますが、Amazon Music Unlimitedにも対応したことであらゆる音楽ジャンルの1億曲以上の音源ライブラリに即座にアクセスすることが可能に。内蔵のWi-Fiと高速な楽曲分析機能により、事前に楽曲を所有したり準備したりすることなく、ほぼ無制限にDJプレイを続けることが出来る。
楽曲データは読み込み時に内蔵メモリーにバッファリングされるため安定した再生が可能でライブやストリーミングでのパフォーマンス中に音が途切れることはないとしている。
*日本では利用不可
ラップトップPC不要の自由なパフォーマンス
Mixstream Pro +は、各音楽ストリーミングサービス対応に加えて、2つのUSB入力と1つのSDカードスロットを備えており、ローカル環境に保存した自分が所有するデータ音源でもDJが可能。デスクトップDJソフトウェア「Engine」を使ってSerato、rekordbox、iTunesから素早くプレイリストを準備し、USBメモリやSDカードにエクスポートし、Mixstream Pro +に挿入すれば、ラップトップPCとの接続をすることなくDJパフォーマンスが可能になる。
複数のDJパフォーマンスオプション
Engine DJ OSを使用したスタンドアローンモードでのDJプレイに加え、Mixstream Pro +のコンピューターモードでは、Serato DJやVirtual DJのDJソフトウェアコントローラーとしても使用が可能。Serato DJ Liteは無償対応、Serato DJ ProおよびVirtual DJは別途有償ライセンス契約が必要になる。
コンピューターモードでは、Mixstream Pro +のタッチスクリーンでライブラリのナビゲーションや選曲、FXコントロールなどを手元で操作することが出来る。
7インチの高解像度タッチスクリーンと直感的な操作可能なレイアウト
Mixstream Pro +は、直感的に操作可能なレイアウトと7インチの高解像度タッチスクリーンを搭載。
他にも、トグルスイッチでトリガーするとビートに合わせたタイミングで動作する4つの内蔵エフェクト(Echo、Flanger、Delay、Phaser)、低音から中音、高音まで自在にコントロールでき、ドラマチックなミックスやブレンド、トランジションを作り出す事のできる大型のフィルター・ノブと3バンドEQを搭載している。
6インチの大型タッチセンシティブ・プラッターでは、Smart Scratch機能により、簡単にスクラッチを行うことができ、左右のデッキに4個ずつ配置された2層式パフォーマンス・パッドは、4つのパッド・モード(Cue, Saved Loop, Auto Loop, Roll)で創造性豊かなDJパフォーマンスをサポートする。
高品質の内蔵スピーカー搭載
Mixstream Pro +は、カスタムチューニングされた高品質なオンボードモニタースピーカーを搭載。
専用のボリュームコントロールを備え、屋外イベントやパーティでガイズスピーカーを用意する事なくDJプレイを楽しむことができる。
また練習やライブ配信、ビデオコンテンツの制作、大型のサウンドシステムに接続した際のモニタリング用として便利なサウンドオプションとなるともしている。
スマートホームライティングとのワイヤレス接続
Mixstream Pro +は、Phillips HueおよびNanoleafスマートホーム照明とのワイヤレス接続も可能。
内蔵されたEngine Lightingコントロールを使用して、わずか数タップでPhilips Hueの照明ハブやNanoleafシステムに接続、スマート照明が自動的に曲に合わせて色や明るさが瞬時に変化し、表示されるライティング・アプリケーションを使えば、色の選択やストロボの制御なども操作することができ、クロスフェーダー、ボリュームコントロール、スクラッチの動きにも反応し、臨場感あふれるオーディオ/ビジュアル体験を実現するとしている。
高度な照明の統合と制御
SoundSwitchデスクトップソフトウェアで音楽ライブラリを事前解析し、USBメモリやSDカード、Dropboxクラウドにライブラリをエクスポートすることで、Mixstream Pro +のタッチスクリーンを使ってDMX照明をフルコントロールが可能となり、ラップトップやDMXコントローラーを持参することなく、イベントでプロフェッショナルなライティングを簡単に演出することが出来るとしている。
Mixstream Pro + スペック
オーディオ出力 | XLR 出力 (メイン左/右、バランス) x 1 RCA 出力 (メイン左/右、アンバランス) x 1 1/4” (6.35 mm) ステレオ出力 (ヘッドフォン) x 1 1/8” (3.5 mm) ステレオ出力 (ヘッドフォン) x 1 |
オーディオ入力 | 1/4” (6.35 mm) マイク入力 x 1 |
その他入力ポート | USBポート (Type A) x 2 USBポート (Type B) x 1 SDカードスロット x 1 電源ポート x 1 |
■メイン出力 | |
周波数特性 | 20 Hz – 20 kHz +/- 1 dB |
ダイナミック・レンジ | > 114 dB (A特性) |
信号対雑音比 | > 94dB以上(A特性) |
■ヘッドルーム | |
マイク | > 16 dB |
出力 | > 16 dB |
チャンネルセパレーション | < -110 dB (1 kHz, ユニティー) |
■T.H.D | |
ライン | < 0.01% (1 kHz, ユニティー) |
マイクロフォン | < 0.05% (1 kHz, ユニティー) |
■スピーカー | |
周波数応答 | 20 Hz – 20 kHz +/- 1 dB |
■アナログ入力 | |
マイク | -40 dBu(ユニティー)/ -60 dBu(最小) |
■アナログ出力 | |
マスター,バランス | +20 dBu(最大)/ +4 dBu(ユニティー) |
マスター,アンバランス | +16 dBu(最大)/ 0 dBu(ユニティー) |
ヘッドフォン出力 | < 30 mW |
電源 | 接続: DC、センタープラス / 電圧: 12.0 V 3.0 A |
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 566 x 284 x 74 mm |
重量 | 3.68 kg |
Mixstream Pro +の発売日及び価格
Mixstream Pro +の発売日は公式では未定としており、Amazonでは現在2023年3月30日の発売予定という表記がされている。
価格はオープンプライスで市場想定価格は79,800円(税込)となっている。
Amazon Music Unlimitedを始めとする各種ストリーミングサービスとの互換性に加えUSB、SDカード音源でもDJができるMixstream Pro +は税込79,800円と他社メーカーの同機能を備える類似製品と比べて圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、タッチスクリーン付きのスタンドアローンDJコントローラーとしては非常に有力な選択肢となりそうだ。
複数のDJパフォーマンスオプションに対応するこの新しい機材をいち早く手に入れるには、順次予約受付が開始されている各ショッピングサイトで予約注文を検討したい。
注)購入の際は既存モデルであるMixstream Proと間違えないように!
Numark: http://numark.jp/mixstream-pro-plus/