根強い人気とユーザー数を誇るDJソフトウェア「Serato DJ」よりメジャーアップデートとなるver. 3.0.0がリリースされました。
macOSの最新バージョン13 Venturaへの正式対応に加えて、DJプレイの可能性を広げる新機能「Serato Stems」が新しく搭載。
今回はこのSerato Stemsについてご紹介したいと思います。
Serato Stemsとは?
Serato DJ Pro、Serato DJ Liteの2022年12月4日リリースの最新アップデートver3.0.0で搭載された新機能「Serato Stems」。
独自の機械学習アルゴリズムにより楽曲に含まれる音素材を瞬時に分析し、ワンクリックでボーカル(アカペラ)とインスト(メロディー、ベース、ドラム)を分離して扱う事が出来るという新機能。
リアルタイムでセパレーションが行われるStem素材を使い、楽曲の再構築やマッシュアップを簡単にDJプレイに取り入れる事が可能となる。
各Stem素材を独立して扱えるStem Padモードで、楽曲のアカペラ/インストゥメンタルを自由に抜き差ししたり、2つ以上のデッキを使用した複数曲のブレンド/マッシュアップが簡単にリアルタイムで行えるようになるほか、Pad FXモードを使用して各Stemに独立してエコーやブレイカーなどのクリエイティブ効果を足すことが出来る。
*Pad FXはSerato DJ Proでのみ使用可能
Stem機能を使用したい場合は、PCにローカル保存されている楽曲をSerato DJソフト内の専用のクレートにドラッグアンドドロップすれば楽曲が解析されStemを利用することが出来る。アイデアが浮かんだ瞬間にStem素材を使うために、またCPUに負荷を与えないためにもDJプレイの最中ではなく事前に準備しておくほうがいいだろう。
Serato Stemsは有料機能?
Serato Stemsの使用には追加料金などは必要なく、Serato DJの新たな標準機能として搭載。Serato DJユーザーが3.0.0にバージョンアップすれば無料で利用する事が出来る。
自身が使用しているPCの構成やOSがSerato DJ Pro/Liteの推奨スペックに当てはまっているかどうかは各ソフトのダウンロードページにて確認出来る。
Serato Stemsが使えるハードウェアは?
Serato Stemsは各DJハードウェアメーカーから発売されているSerato DJ対応の比較的新しいDJミキサー、コントローラーと互換性があり、事前にマッピングされたステムパッドモードで利用が可能となるほか、MIDIマッピングをすることでそのほかのハードウェアで利用することも可能。
Serato Stemsとの互換性があるハードウェアリストはSerato DJ公式サイトにて確認が出来る。
専用のステムコントロールを備えた新DJコントローラー「RANE FOUR」の発売も予告
Stem機能のリリースに加えて、Serato Stems専用のコントロール機構を初めて搭載する新型DJコントローラー「RANE FOUR」の発売も予告アナウンスされている。