DJ向けのストリーミング音楽サービスは年々DJソフト/ハードの対応が広がっており、音源ソースとして一般的なものになりつつあります。
日本国内においてはDJ用のストリーミングサービスの選択肢は多くありませんが、その中で有力候補の一つとなるのが、「Beatsource」というサービスです。
今回は、このBeatsourceのサービス特徴についてご紹介したいと思います。
Beatsourceとは?
Beatsourceは、世界最大のダンスミュージック専門の音楽ダウンロードストア「Beatport」と、DJ向け大手レコードプール「DJ City」が共同で設立したDJ用音楽ストリーミングサービスです。
Beatport自体も、「Beatport Streaming」という名称でストリーミングサービスを提供していますが、BeatportとBeatsourceは同じアカウントを共用でき、機能や使い方もほとんど同じとなっておりますが、Beatport Streamingではハウスやテクノなどいわゆる4つ打ち系のダンスミュージックが充実しているのに対して、Beatsourceはメインストリーム系の楽曲が中心となっており、扱うジャンルによって使い分けるという形になります。
Beatsourceのプランと価格
Beatsourceには、BeatsourceとBeatsource Pro+という2種類のプランが用意されており、いずれのプランも対応しているDJソフトウェア/ハードウェアからライブラリにアクセスできます。
2つのプランの大きな違いとしては、「価格」「音質」「DJエディットの利用」「オフライン利用の可否」の違いがあります。
特にDJエディットは、楽曲のインスト/アカペラやイントロ/アウトロが追加されたバージョン、禁止用語がミュートされたクリーンバージョンなど、DJプレイに使いやすいように特別にエディットされた楽曲が使用できるため、DJにとっては嬉しいポイントです。
Beatsource | Beatsource Pro+ | |
---|---|---|
月額価格 | $9.99 / 月 | $34.99 / 月 |
音質 | 128kbps AAC | 256kbps AAC |
DJソフトとの統合(rekordbox, Traktor, Serato, Engine DJ, Algoriddim djay, DJUCED, Virtual DJ, Reloop, WeDJ) | ○ | ○ |
DJ Edit | × | ○ |
オフライン再生 | × | ○ 最大1,000曲 |
【注意点】
・DJソフト統合に対応しているソフトは、rekordbox, Traktor, Serato, Engine DJ, Algoriddim djay, DJUCED, Virtual DJ, Reloop
・オフライン再生はEngine DJベースのDJ機器(Denon/Numark)での使用は出来ない
月額価格は25ドルの差がありますが、256kbps AAC音質、DJエディットの使用、またオフライン再生にも対応していることから、本格的なDJ利用をするのであればPro+の契約にアドバンテージがありそうです。
なおBeatsourceは、rekordbox 6.6.1以前のバージョン、Serato DJ 2.4.4以前のバージョンでは利用できないため注意が必要です。
各プランとも30日間の無料体験が可能で、使い勝手や音質、楽曲ライブラリを確認した上で契約することが可能です。
Beatsource DJ
Beatport同様にWebブラウザベースの専用アプリである「Beatsource DJ」が提供されており、プレイリストを作成・管理したり、仮想デッキを操作して簡易的なDJプレイを楽しむことも可能です。
Beatsourceの対応DJ機材&ソフト
Beatsourceは、rekordbox, Traktor, Serato, Engine DJ, Algoriddim djay, DJUCED, Virtual DJ, Reloopと、市場に存在するほぼ全てのDJソフトウェアに対応しており、DJソフトウェアもしくはハードウェアからBeatsourceのサブスク契約をしているアカウントでログインすれば直接ライブラリにアクセス出来ます。
まとめ
Beatsourceは、運営元が同じだけにサービスや管理画面もBeatport Streamingと非常に類似したサービスとなっています。
メインストリーム系楽曲を中心にプレイするオープンフォーマット系のDJには、音楽ジャンルやDJエディット版の提供などの特徴があるBeatsourceの方がBeatport Streamingよりもマッチしていると言えるでしょう。
自身のプレイする音楽ジャンルやスタイルに合わせて最適なストリーミングサービスを利用してください。
Beatsource:https://www.beatsource.com/