2023年アナログレコードの生産金額は前年比145%で1989年以来34年ぶりの60億円超えに

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一般社団法人日本レコード協会は、加盟全社の集計による2023年年間(1月~12月)の音楽ソフト生産実績を公表し、音楽ソフト(オーディオレコード・音楽ビデオの合計)の生産実績が、数量で前年比109%の1億5,908万枚・巻、金額で同109%の2,207億円となり、前年に続き2年連続増加となったほか、アナログレコードの生産実績が、数量で前年比126%の269万1,000枚、金額が前年比145%の62億6,700万円となり、1989年以来34年ぶりの60億円超えとなったことを発表しました。

過去10年で10倍以上に成長しているアナログレコード生産

出典:一般社団法人日本レコード協会

一般社団法人日本レコード協会の集計による、1989年からのアナログレコードの生産実績推移のグラフを見ると、2010年ごろの底打ちから数量・金額ともに右肩上がりの成長を見せており、若い世代を中心に巻き起こるアナログレコードブームの再燃を反映したものとなっています。

数量の内訳を見てみると特に成長が著しいのが邦盤で、国内アーティストによるレコードリリースが増加していることが見て取れます。

音楽ソフト(オーディオレコード・音楽ビデオの合計)生産実績に対する割合で言うと数量で約1.7%、金額で約2.8%ほどでしかないものの、音楽ソフト全体の生産実績が横ばいかやや減少傾向にあるなか、異常な伸びを見せていると言っても過言ではありません。

出典:一般社団法人日本レコード協会

ストリーミングサービスや動画配信サイトの普及で、物理ディスクは無くなっていく運命にあるかと思われましたが、あえてアナログレコードの超フィジカルな体験をユーザーは心の奥底で求めているのかもしれません。

出典:一般社団法人日本レコード協会 プレスリリース

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