Serato DJ ProとSL3でDVS環境を久しぶりに構築した時につまづいたポイント

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私は高校生の頃からのMacbookユーザーで現在も3台のMacbookを保有しているのですが、10年ほど前に購入したほとんど化石に近づいている古いMacbook ProをDJに使えるかな?とふと思いDVS環境を構築した際につまづいたポイントとその解決方法を共有させていただきます。

同じような疑問を持たれたSerato DJユーザー(旧Scratch Liveユーザー)にとって役立つ機会があれば幸いです。

私の構築環境は以下の通りです↓

使用したPC:MacBook Pro (13-inch, Mid 2012) [2.9 GHz デュアルコアIntel Core i7]
OS:macOS Catalina バージョン10.15.7
使用ソフトウェア:Serato DJ Pro
使用オーディオインターフェース:Rane SL3

目標:Serato DJ Pro、SL3を使用し、Technicsターンテーブル&ミキサーでDVS環境を構築

最新OS、最新チップ搭載のMacbookでは利用不可

まず悲しいお知らせ。30代以降の世代には馴染みあるRane社のSL2・SL3・SL4のオーディオインターフェースを使用してDVS環境を構築することは最新OS・チップ搭載のPCでは不可能になっております。

下記の製品につきましては、macOS Big SurもしくはApple M1チップ搭載のコンピューターには対応しておりません。

・SL2、SL3およびSL4
・SIXTY-ONE、SIXTY-TWO、SIXTY-FOUR、SIXTY-EIGHT、およびTTM57 MKII

macOS Big Surのオペレーティングシステムの仕様により、今後はファームウェアの更新が行われる予定はございません。

Rane社Webサイトより

時代の流れですね。現在ではミキサーもしくはDJコントローラー自体がDJソフト対応となっており、わざわざオーディオインターフェースを挟まなくてもPCに直挿しすればソフトが動く環境になっているため、メーカー側もすでにサポートを終了しています。

SL2・SL3・SL4を使用する場合のメーカー推奨のOS、Serato DJ Proのバージョンは以下の通り。

macOS 10.15 & Serato DJ Pro 2.5.5

Serato社のWebサイトからSerato DJ Pro 2.5.5をダウンロードしPCにインストールします。
なお、システム要件は以下の通り。

MacWindows
オペレーティングシステム*
注: 64-bitのみ (32-bitのOSは対象外)
macOS 11 Big Sur
macOS 10.15 Catalina
macOS 10.14 Mojave
Windows 10
プロセッサーIntel: i3, i5, i7, i9
Apple: M1
AMD: Ryzen
スクリーン解像度1280 x 720
メモリ4 GB
USBUSB 2.0 ポート
ストレージ容量5 GB
*ソフト自体はmacOS 11 Big Sur、M1チップに対応しているが、SL2/3/4が非対応のためDVS環境構築が出来ない。

macOS10.15環境が用意できない&PC内の音源でDJしたい場合は、大人しく新しいミキサー・DJコントローラーを購入するしかなさそうです。

Serato DJ ProがSL3(オーディオインターフェース)を認識しない場合

私は運良くmacOS10.15環境が用意でき、Serato DJ Pro (Ver. 2.5.5)をダウンロードできましたが、次のステップでつまづきました。
MacbookにSL3をUSB接続したものの、Serato DJ Pro側で認識されず、画面がDJモードに切り替わらない現象が発生しました。

この場合考えられる原因としては以下が考えられます。

  • USB端子もしくはUSBケーブルの故障による接続不良
  • SL2/3/4のファームウェアが古すぎる

PCにUSBを挿した時にSerato DJ Pro画面下部にオレンジ色のバーで

SL3を接続しています。接続に1分程時間がかかる場合があります

という表示が出てきます。これがそもそも出ない場合は1番目のUSB端子もしくはUSBケーブルの故障による接続不良が考えられます。

私の場合は表示は出ていたため認識はされていたのですが、その後、

接続に失敗しました

という表示が出たため調べた結果、SL側にもアップデートが必要という事が判明したため2番目のファームウェア問題だという事がわかりました。

SL3のファームウェアアップデート方法

早速SL3のアップデートをしようと、

システム環境設定 > SL3

から最新のドライバーインストールを行おうとしたところ、下記のような画面になりました。

赤枠のSL3の所をクリックしてもエラー表示が出て開けない

“SL3 Audio Control Panel”環境設定でエラーが起きました。

となり「なんじゃそりゃ?」となったのですが、

Rane社(本国サイト)のダウンロードページよりSL3の最新ドライバーをダウンロードすることにより無事解決する事が出来ました。

ドライバーをインストール後PCを再起動し、Serato DJ Proを立ち上げ再度SL3とUSB接続を行った所無事にDJモードに切り替わりDVS環境の構築に成功しました。

以上、久しぶりにPCとターンテーブルとミキサーを使ったDJ環境を整えてみたお話しでした。

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