Pioneer DJを展開するAlphaTheta株式会社は、トーンアームフリーのDVSプレイを実現するプロフェッショナル向けデジタル・アナログハイブリッドターンテーブル「PLX-CRSS12」を2023年9月中旬に発売します。
世界初のトーンアームフリーDVS演奏とアナログレコード再生を両立するターンテーブル
PLX-CRSS12は、通常のターンテーブル同様、アナログレコードを再生できるだけでなく、DJソフトウェアによるデジタルファイルを用いたトーンアームフリーDVS演奏の両対応を世界で初めて実現しました。
Serato DJ Proとrekordboxの2大DJソフトウェアのDVSプレイに対応し、新たに搭載されたMAGVEL CLAMPを使用することで、トーンアームを介さず、レコードの操作を直接読み取るため、針飛びの心配がなく、高い安定性を実現します。
ターンテーブル中央に搭載されたMAGVEL CLAMPは、上部のダイヤルを回すことで簡単にレコードの操作感を軽くしたり重くしたり自分好みに調節でき、スリップマットやスリップシートによる調整をすることなく、レコードと同じ操作感でダイナミックなスクラッチパフォーマンスを可能にするとしています。
オープンフォーマットDJに親しみのあるレイアウト
PLX-CRSS12は、ターンテーブルの手前に搭載されたMIDIマッピングが可能な4つのPERFORMANCE PADと、ターンテーブル上部にデッキ情報を手元で明確に確認できるOLEDディスプレイを搭載したバトルスタイルレイアウトを採用しています。
BPM、KEY、デッキ番号を手元のOLEDディスプレイで確認しつつ、パフォーマンスパッドでHOT CUEやSAMPLER、Stemを素早く呼び出し快適で直感的なパフォーマンスを実現します。
PLX-1000からさらに進化したアナログレコードの高音質再生
PLX-CRSS12は、同社のプロフェッショナル向けターンテーブルPLX-1000と同じく、本体上部には質量が大きい亜鉛ダイキャスト、下部には厚さ8mmの樹脂を採用して本体構造と制振素材を最適化。トーンアーム内部にはゴムチューブを使用し振動を抑制しているほか、RCA端子にもPLX-1000同様の金メッキを施した削り出し部品を採用し、プラグとの安定した接続でPHONO信号をダイレクトに伝送することにより、アナログレコードの音を高音質で再生します。
また、トランス電源の振動と漏洩磁束を除去するためにスイッチング電源を採用し、ノイズを抑制することにより高解像度な音質を実現し、PLX-1000の音質を継承しつつ、さらなる進化を遂げたとしています。
PLX-CRSS12の価格と発売日
PLX-CRSS12は、希望小売価格198,000円(税込)で2023年9月中旬に発売予定となっています。また、DVSプレイには各DJソフトウェアのDVS機能に対応したミキサーが必要になります。
これまで針なしでのDVSプレイをするためのツールとしてはPhase DJがありましたが、日本では法的な壁もあり正式販売はされていませんでした。
PLX-CRSS12の登場で、DVSプレイを行うDJの使用するギアとしては最有力候補のターンテーブルとなりそうですね。
Pioneer DJ PLX-CRSS12 製品ページ:https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/player/plx-crss12/black/overview/