Pioneer DJがSeratoを買収。DJソフトの未来はどうなる?

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DJソフトウェア業界のビッグニュースです。

Pioneer DJブランドで知られ、横浜市に本社を置く「AlphaTheta 株式会社」が、ニュージーランドに拠点を置き、DJソフトウェア業界で最も権威あるブランドを展開する「Serato Audio Research Limited」の株式を100%取得し、新たなパートナーシップを結ぶことに合意したと発表されました。

このパートナーシップは両社のこれまでの経験や知⾒を統合し、より⼀層業界やユーザーに貢献する事を⽬的としているとしています。

今回の買収に対する両社代表者のコメントは以下の通りです。

「今回、Serato の株式 100%取得をここにアナウンスできることを嬉しく思います。当社内、並びに Serato 経営陣とも何度も議論を重ね、我々が最も業界とお客様に貢献できる形を模索してまいりました。AlphaTheta、Serato はこれから次のステージに突⼊し、新たな⾳楽体験を創造し、さらなる⾳楽⽂化の発展に貢献してまいります。皆さまどうぞご期待ください。」

AlphaTheta 株式会社 代表取締役社⻑兼 CEO ⽚岡芳徳氏のコメント

「Serato は、DJ、プロデューサー、アーティストに貢献するという⼀⼼で、25 年にわたる成功の歴史を歩んできました。私たちは、私たちのビジネスの強さと、私たちのブランドを取り巻くコミュニティーの両⽅に、⼤きな誇りを持っています。今⽇、AlphaThetaとの⻑年のパートナーシップをさらに深め、よりユーザーと業界のために価値を創造する⽅法を加速させることができることを嬉しく思います。」

Serato社 CEO Young Ly氏のコメント

Pioneer DJといえば、Seratoと人気を二分するDJソフトウェア「rekordbox」を有することでも知られています。今回の買収で2大DJソフトウェアの運営元が同じ資本ということになり、両ソフトウェアの強みが統合された新たなソフトが生まれるのか、どちらかのブランドに吸収されるのか、今後の動向に注目が集まります。

なお、公式リリースでは、両社のDJハードウェアおよびソフトウェア業界の主要企業との⻑年にわたるパートナーシップの継続も含め、AlphaTheta (Pioneer DJ, rekordboxの運営会社)とSeratoは独⽴したブランドとして事業を継続するとしており、rekordboxユーザーもSeratoユーザーも一旦は特に変化なく使い続けることが出来そうです。

DJハードウェアではデファクトスタンダードとして業界で不動の地位を築いているPioneer DJブランドの製品ですが、今回のSerato買収によって、AlphaTheta社がDJソフトウェアでも寡占的なポジションを築くことになりそうですね。

ソース:AlphaTheta社ニュースリリース

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