フランスに拠点を置くDJ機器メーカーHerculesより、モーター駆動式プラッターを搭載した新型のDJコントローラー「DJControl Inpulse T7」が発売されました。
物理回転式プラッター搭載
DJControl Inpulse T7は、ターンテーブルでアナログレコードを使用しているような感覚で操作が行えるモーター駆動式プラッターを搭載。ジョグ部分が物理的に回転するためスクラッチやミックスの微細な操作性に優れ、よりリアルなフィーリングでDJプレイを行うことができるのがメリットです。
左右のデッキの7インチ(17.8cm)サイズのプラッターにはレコード盤のレプリカとフェルト製スリップマットが設置されており、本物のレコードと同じく取り外したりすることも可能です。
本体サイズは約65cm x 35cm x 8.9cm、重量約5kgと、モーター駆動式プラッターを搭載しているコントローラーとしてはかなり軽量で、ポータビリティーにも優れています。
3.9インチのテンポフェーダー
また、本物のアナログターンテーブルと同じサイズの3.9インチのテンポフェーダーが搭載され、よりターンテーブルでのプレイに近い感覚で操作を行うことが可能です。
ソフトウェアはSerato DJ Lite、DJUCEDが付属
DJソフトウェアはSerato DJ Lite、DJUCEDが標準で付属。Serato Stemコントロール専用ボタンなども搭載されており、最新テクノロジーを駆使したDJプレイにもしっかり対応しています。
日本発売予定は現時点では不明 2023年11月23日国内正式販売開始
これまでモーター駆動式プラッターを備えたDJコントローラーは、Pioneer DJ「DDJ-REV7」や「RANE ONE」が選択肢としてありましたが、価格はDDJ-REV7が¥286,000(税込)、RANE ONEが¥198,000(税込)とDJコントローラーとしてはやや高額なハイエンド機の部類となり、リーズナブルな選択肢がありませんでした。
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ですが、このDJControl Inpulse T7はメーカー価格が699.99ドルと、現在のレートで日本円換算するとおおよそ10万円前後となる、圧倒的コストパフォーマンスを誇るコントローラーとなり、ターンテーブルの操作感が得られる機器として非常に有力な選択肢に躍り出そうな予感です。
しかしながら、残念なことに現時点で日本国内における販売の情報は出ておらず、正規に入手することは困難になりそうです。↓
(情報アップデート)2023年11月23日よりディリゲントが国内代理店として正式販売開始をアナウンスしました!
機能、価格ともに非常に魅力的なDJコントローラーであるだけに、アナログのフィーリングを求めるユーザーにとっては有力な選択肢となるDJコントローラーですね。