SNSやライブ配信プラットフォームが成長した現代で活動するDJにとって、オンライン上でいかにプレゼンスを上げるかは、活動を続けていく上で非常に重要な要素になっています。
その中でも、この数年のコロナ禍でDJの活動方法の一つとして一気に普及率を上げたのが「DJ配信」。
今回はそのDJ配信をするためにはどのような機材が必要なのか?DJプレイに必要なDJ機材やヘッドホンはすでに用意してあるという前提で、配信を行うために追加で必要な機材についてご紹介していきたいと思います。
配信用PC
DJ配信では、OBSなどの配信用ソフトウェアを使用することが一般的です。OBSのインストール・使用方法は別の記事でご紹介していますのでそちらも参照いただけます。
DJプレイにPCを使用する場合は、パソコン一台でDJプレイと配信の1台2役をさせることも可能ではありますが、PCDJの場合は、DJプレイ用のパソコンとは別で配信用のパソコンを用意する方がベターです。DJソフトの処理に加えて、配信用の音声・映像を同時に処理するにはかなり高い処理能力を持ったPCが必要ですし、スペックの低いパソコンだとパワー不足でフリーズしてしまう可能性や意図しないクラッシュが発生する可能性が高くなってしまいます。
より安定した配信のためには、可能であればDJ用と配信用でパソコンは分けて用意する方がいいでしょう。
カメラ
音声だけでも配信はできますが、やはり映像がないと視聴者の注目を惹き視聴し続けてもらうことは難しいでしょう。
予算に余裕があるのならばミラーレス一眼などの本格的なカメラを導入したいところですが、手持ちのスマートフォンでも十分映像は撮影できます。また、パソコンについているインカメでも最低限映像はとれますが、画質や角度を考えると、別でカメラ・スマホを映像専用として用意した方が良いでしょう。
より本格的なライブ配信にしたい場合は、メインカメラの他にサブカメラとして違う角度から映像を映し、スイッチャーで映像を切り替えながら配信することも検討したいところです。
三脚
カメラをしっかりと設置するには三脚が必要です。使用するカメラが一眼なのか、GoProなどのアクションカメラなのか、スマホなのかによって購入すべき三脚が変わってきます。使用するカメラをしっかりと固定できるネジ穴・マウントを備えた三脚を用意しましょう。
また、どのように設置するのかによって必要な三脚の高さも変わってきますので、サイズも考慮すべきポイントです。
オーディオインターフェース
DJ用PCと配信用PCを分ける場合は、DJ機器から出力されるサウンドを配信用PCに入力するためのオーディオインターフェースが必要です。
ケーブル
DJミックスをオーディオンターフェースに入力するためのケーブルも合わせて用意が必要です。RCA – フォンケーブルが必要なケースがほとんどだと思いますが、念のため、DJ機器側の出力端子とオーディオインターフェース側の入力端子の種類をよく確認し、対応したケーブルを用意しましょう。
マイク
配信中のナレーションや視聴者とのコミュニケーションなど、DJ配信中に喋ることをを想定している場合はマイクも必要です。DJ機器に入力するパターン、オーディオインターフェースに入力するパターン、PCに直接入力するパターンなど、マイクの種類/端子によって様々な入力方法が考えられます。
照明
魅力的な映像を作るためには十分な光量が重要です。薄暗い部屋のどんよりした雰囲気の中でDJをしても魅力的には映らないでしょう。生活スペースの自宅の照明は思っている以上に暗いものです。
配信を行うスペースに十分な自然光が入ってくる場合は照明は不要ですが、そうではない場合や夜に配信を行う場合は、十分な光量で照らしてくれる照明を使うだけで一気にいい感じの雰囲気を作り出すことができます。
背景用クロマキー
生活感のある部屋やごちゃごちゃした背景を隠すためには、グリーンバックのクロマキーを用意することも一つの手段です。
背景を合成して魅力的な映像を映せば一気に世界観や雰囲気のあるDJ配信が行えるでしょう。
まとめ
以上、DJ配信に必要な機材をご紹介しました。DJ配信のセットアップはこだわりだすとキリがなくなってしまいますので、予算とスペースに応じてそれぞれ最適なセットアップを組めるよう検討してみてください。
DJミックスだけでなく、魅力的な映像で視覚から差別化を図ることは、DJ配信で周りと差をつけるための大きなアドバンテージとなるでしょう。