DDJ-FLX4とDDJ-REV1を徹底比較。Pioneer DJのビギナー向けコントローラーはどっちを選ぶべき?

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DJコントローラーのエントリーモデルの決定版とも言える存在であったPioneer DJ「DDJ-400」の後継モデルとして2022年11月にリリースされた「DDJ-FLX4」。ビギナー向けDJコントローラーとして不動の地位を占めていると言える同機種ですが、同じくPioneer DJの同じ価格帯、同じサイズ感の「DDJ-REV1」の存在も気になっている人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなPioneer DJの人気機種「DDJ-FLX4」と「DDJ-REV1」の特徴や違いを比較してみました。

DDJ-FLX4 vs DDJ-REV1 レイアウト比較

まず外観については、DDJ-FLX4とDDJ-REV1はともにブラックのボディにオレンジのアクセントカラーが採用されており一見よく似ているデザインとなっています。本体ボディの質感はDDJ-FLX4はDDJ-REV1と比べてやや光沢が抑えられたマットカラーになっている点は少し違うポイントです。

DDJ-FLX4
DDJ-REV1

一見同じようなデザインに見える両機種ですが、大きな違いはその「レイアウト」。

DDJ-FLX4は、クラブ標準仕様と言えるCDJシリーズとDJMミキサーのようなPioneer DJのプロフェッショナル向けセットアップのレイアウトを継承した配置になっているのに対して、DDJ-REV1は縦置きターンテーブルのように左右デッキの奥に水平にレイアウトされたピッチフェーダー、中央ミキサー部に並んだパフォーマンスパッドとFXパドルなど、本格的なスクラッチやクイックミックスを行うバトルスタイルやオープンフォーマット系のDJに適したレイアウトになっているのが特徴です。

DDJ-FLX4 vs DDJ-REV1 サイズ・重量比較

両機種のコントローラー寸法と重量は以下の通りとなっており、DDJ-REV1は横に広がった幅のあるデザインになっています。

【寸法】(横幅 x 奥行 x 高さ)
DDJ-FLX4:482.0 x 272.4 x 58.5 mm
DDJ-REV1:526.0 x 255.5 x 59.2 mm

【重量】
DDJ-FLX4:2.1 kg
DDJ-REV1:2.1 kg

本体サイズに加えて両機種の大きな違いと言えるのが「ジョグサイズ」です。

【ジョグサイズ】
DDJ-FLX4:111.6mm
DDJ-REV1:154 mm

バトルDJを意識したデザインもあり、DDJ-REV1は154mmの大型ジョグダイヤルを搭載しており、スクラッチのしやすさではDDJ-REV1に軍配が上がるでしょう。

DDJ-FLX4 vs DDJ-REV1 対応ソフト

対応するDJソフトも両機種の大きな違いの一つです。

DDJ-FLX4は、rekordbox、Serato DJ、djayに対応と主要DJソフトを網羅しているのに対して、DDJ-REV1はスクラッチプレイを行うバトルスタイルのDJにユーザーの多いSerato DJに最適化されており、ソフト選択の柔軟性という点ではDDJ-FLX4に軍配が上がります。

2023年にはrekordboxのモバイルアプリがアップデートされ、BluetoothやUSBケーブルで接続したDDJ-FLX4でDJプレイが行えるようになり、スマホ・タブレットとの連携性もDDJ-FLX4に優位性があります。

パソコンと接続が必須となるDDJ-REV1に比べて、手持ちのスマホを接続してより気軽にDJプレイが行えるのはDDJ-FLX4のメリットでしょう。

DDJ-FLX4 vs DDJ-REV1 その他両機種の特徴的な機能

DDJ-FLX4にしかない特徴としては同機種で初搭載された新機能でもあるSmart CFX・Smart Faderの機能があります。

複数のエフェクトを組み合わせたダイナミックなサウンドをノブの操作のみで加えることができるSmart CFX機能、そしてチャンネルフェーダーもしくはクロスフェーダーを操作するだけで、音量・低音域・BPMが自動的に最適化されジャンルやBPMの違う楽曲同士を簡単にミックスすることができるSmart Fader機能は、専用ボタンを押すことで瞬時にアクセスできるようになっており、DJ未経験でも簡単なフェーダーやノブだけの操作で、プロのようなミックスを行うことができます。

対してDDJ-REV1には、TRACKING SCRATCH機能が搭載されており、スクラッチの頭出しの位置にHOT CUEを設定することで、ジョグの折り返し動作時やジョグから手を離した瞬間に自動的にスクラッチの頭出しの位置に楽曲が戻るという、本格的なスクラッチをサポートするための機能が搭載されています。

また、DDJ-FLX4は2デッキにしか対応していませんが、DDJ-REV1は4デッキに対応(Serato DJ Proへの有償アップグレードが必要)しており、複数の音源を使用したよりテクニカルなプレイにDDJ-REV1は適していると言えます。

DDJ-FLX4 vs DDJ-400 USBポートの違い

DDJ-FLX4とDDJ-REV1の入出力端子は、入力端子としてマイク入力、出力端子としてRCA出力とPHONE出力を備えている点では共通しています。

唯一違うのは、DDJ-FLX4はパソコン接続と電源供給用の2つのUSB-Cポートを備えているのに対して、DDJ-REV1はUSB-B端子が一つ搭載されているのみだという点です。

DDJ-FLX4
DDJ-REV1

USBポートの違いはありますが、どちらもUSBバスパワー駆動、そしてUSBケーブル1本でDJマスター音声とマイク音声を合わせて出力できる点は同じになっています。

DDJ-FLX4 vs DDJ-REV1 スペック表 比較

DDJ-FLX4DDJ-REV1
対応ソフトウエアrekordbox for Mac/Windows
rekordbox for iOS/Android (2023年初頭対応予定)
Serato DJ Lite
Serato DJ Pro(有償)
Serato DJ Lite
Serato DJ Pro(有償)
幅 x 高さ x 奥行き482 x 59.2 x 272.8 mm526 x 59.2 x 255.5 mm
本体質量2.1 kg2.1 kg
再生周波数帯域20 – 20000 Hz20 – 20000 Hz
S/N比103 dB103 dB
全高調波歪率0.005 %以下 (USB)0.005 %以下 (USB)
サウンドカード16bits/24bits, 44.1 kHz/48 kHz24 bit/48 kHz
消費電流DC 9 V, 3 A(USB電源アダプター)
DC 5V, 500 mA(USBバスパワー)
DC 5V, 500 mA(USBバスパワー)
チャンネル数22
DECKコントロール24
TRIMノブ
ジョグサイズ111.6mm154 mm
Samplerrekordbox 16 スロット / Serato DJ Lite 4 スロットSerato DJ Lite 4 スロット
Hot Cuesrekordbox 8 / Serato DJ Lite 4Serato DJ Lite 4
rekordbox パッドモードHot Cue
Pad FX 1
Pad FX 2
Beat Jump
Sampler
Keyboard
Beat Loop
Key Shift
×
Serato パッドモードHot Cue
Pad FX
Beat Jump
Sampler
Roll
Auto Loop
Hot Cue
Auto Loop
Tracking Scratch
Sampler
Trans
Scratch Bank
Manual Loop
Auto Beat Loop
SMART CFX機能×
SMART FADER機能×
入力端子1 MIC (1/4 inch TS Jack)1 MIC (1/4 inch TS Jack)
出力端子1 MASTER (RCA)
1 PHONES (3.5-mm stereo mini jack)
1 MASTER (RCA)
1 PHONES (3.5-mm stereo mini jack)
USB2 USB C 端子
(PC/Mac接続&電源供給 ×1, 電源供給のみ ×1)
1 USB B 端子

まとめ

DDJ-FLX4は汎用性に優れた、ほとんどの人にとって初めてのDJコントローラーのベーシックな選択肢になりうるスタンダードモデル、DDJ-REV1はよりジャンルに特化した、スクラッチプレイを重視したいバトルスタイルのDJを目指す人にとって最適なコントローラーと言えるでしょう。

DDJ-FLX4の定価は¥44,000(税込)、DDJ-REV1は¥39,600(税込)と、4,400円の差があるため、この価格差によってDDJ-REV1をチョイスするという人もいるかもしれません。

使用するソフトウェア、プレイスタイルによって、あなたにとってのベストなビギナー向けDJコントローラーをチョイスしてみてください。

Source:Pioneer DJ

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