DJ機材を購入する際には、世界ナンバーワンのDJ機材ブランドであるPioneer DJの機材が購入候補に上がる人が多いと思います。
しかし、エントリー層向けのDJコントローラーのカテゴリではPioneer DJを上回るコストパフォーマンスを誇るDJ機材ブランドが存在します。
それがNumarkというブランド。今回はこのNumarkのDJコントローラーのおすすめ機種をご紹介します。
Numark製DJ機材の特徴
Numarkは主にエントリーレベルのDJコントローラーを数多くラインナップしており、類似機能を持つ他社製DJコントローラーと比較すると半分ほどの価格で提供されているものもあったりと、非常にコストパフォーマンスに優れた商品群が特徴となっています。
もちろん、全く同じ性能を持った他社製のコントローラーというのは存在しないため、単純な比較は難しいですが、同じコア機能を持つ他社製品と比べたときにNumark製品は価格の優位性があることは間違いありません。
筐体のチープさや音質など劣っている部分もあると感じる点もあるでしょうが、この価格差は無視できないほどのメリットで、Numark製品をチョイスする理由には十分です。
安いからすぐ壊れるのでは?という不安を持つ人もいるでしょうが、長年DJ業界でユーザーに使い続けられている実績が信頼性を物語っていると言えるでしょう。
Numark製DJコントローラーの対応ソフト
NumarkのDJコントローラーは、パソコンと接続してPCDJスタイルで使用するコントローラーと、パソコンなしでスタンドアローンで動作するオールインワンスタイルのコントローラーの2種類に大別されます。
基本的に、PCと接続して使うNumark製品の対応DJソフトウェアとしてはSerato DJが対応となっており、その他機種によりdjay Pro AIやVirtual DJを使用することができるものもあります。
PCが要らないオールインワン対応のDJコントローラーは内部ソフトとしてEngine OSというオペレーションシステムが採用されています。
NumarkのおすすめDJコントローラー
DJ2GO2 Touch
NumarkのDJコントローラーの中でも群を抜いて小型・軽量、そして市場価格が税込9,000円台という圧倒的コストパフォーマンスを誇るポケットDJコントローラーがDJ2GO2 Touchです。
コントローラー寸法は約31.4cm x 8.6cm x 1.6cmというポケットサイズながら、タッチ・キャパシティブ・ジョグホイールを搭載し、スクラッチプレイも可能。なんとオーディオインターフェースも内蔵しており、ステレオミニジャックからヘッドホンに接続しモニターしながら外部スピーカーにサウンドを出力することも可能です。
各種フェーダー、ボタン、ノブの基本的なDJプレイで必要になる要素は全てこの小型の筐体に詰まっていると言ってもよく、EQやボリュームフェーダーはありませんが、ちょっとしたDJプレイであれば難なくこなせてしまう高機能っぷりです。DJソフトは無償のSerato DJ Liteに対応しており、有償のSerato DJ Proにアップグレードすればさらに本格的なプレイにも対応できます。
Party Mix II
DJ2GO2 Touchではやや物足りないという人におすすめなのがParty Mix IIです。
DJ2GO2 Touchを少し大型化し、高いジョグの操作感や2バンドEQ、ボリュームフェーダー搭載でより本格的なDJプレイが楽しめます。DJソフトは無償のSerato DJ Liteに加えてmacOS/iOS用人気DJアプリdjay Pro AI、Virtual DJにも対応しています。
また、Party Mix IIの筐体背面には3つのLEDライトが搭載されており、トラックのビートに同期して点滅しDJプレイにライトパフォーマンスを追加してくれます。
Party Mix Live
Party Mix IIと機能は同じですが、本体に内蔵スピーカーが搭載されているモデルがParty Mix Liveです。
スピーカーが内蔵されているので外部スピーカーに繋ぐ必要がなく、いつでもハイクオリティなサウンドでDJをすることができます。ただ、Party Mix IIは接続したPCから電源供給できるUSBバスパワー駆動可能ですが、Party Mix Liveは電源アダプターが必要なため注意が必要です。
Mixtrack Platinum FX
高解像度ディスプレイ搭載大型6インチタッチキャパシティブ・ジョグホイールを備えたMixtrack Platinum FXは、より本格的なDJプレイを求める人に最適です。
Mixtrack Platinum FXは4デッキに対応しており、左右のデッキに2曲ずつ読み込ませてボタンで切り替えて即興でリミックスやマッシュアップを作ることができます。
16個の多機能パフォーマンスパッド、フル3バンドEQ、マイク入力、エフェクト操作用のパドル・トリガーなど高度なDJプレイに必要な機能を備えており、24ビット・オーディオ出力にも対応しており、RCAケーブルからスピーカーに出力し本格的なサウンド出力も可能です。
Mixstream Pro +
これまで紹介したDJコントローラーはいずれもパソコンと接続して使用する対応のコントローラーですが、Mixstream Pro +はスタンドアローンで動作するオールインワンDJシステムです。
使用できる音源にも特徴があり、Mixstream Pro +は人気音楽ストリーミングサービスのAmazon Music Unlimitedに対応しており、1億曲以上の音源ライブラリに1,000円程度の月額料金で無制限にアクセスが可能になるという、DJにとっては夢のようなサービスです。
また、USBやSDカードの音源でプレイもできるほか、PCと接続すればSerato DJ LiteやVirtual DJでもプレイが行えます。
高品質の内蔵スピーカーも搭載しているため、外部スピーカーを用意せずとも本格的なサウンドでDJプレイが楽しめます。
Mixstream Pro Go
最後に紹介するのはがMixstream Pro Goです。
さきほどのMixstream Pro +と基本的な機能はほぼ同じですが、外観のカラーリングがグレーっぽい仕上げでより洗練された印象があります。
そして、機能面で唯一の違いと言えるのが、内蔵の充電式バッテリーの有無です。ほとんどのDJコントローラーは、ACアダプターやUSBバスパワー駆動などで電源の確保が必要ですが、このMixstream Pro Goは、数時間におよぶ連続再生とパフォーマンスを内蔵バッテリーで実現できるため、場所を選ばずにDJプレイが行えるという大きなメリットがあります。
NumarkのDJ機材はただ安いだけではない魅力がある
NumarkのDJ機材を選ぶ理由として、コスパフォーマンスの高さが大きいのは確かですが、安さだけではないDJハードウェアとしての完成度や機能の充実性、他社の機材では実現できないDJパフォーマンスの可能性を提供してくれる素晴らしい機材であると言えます。
DJ機材の新規導入の際には、Numarkも有力候補として検討機種に入れてみてはいかがでしょうか。