Numark DJ2GO2 Touch

小ささは正義。1万円以下のDJコントローラーDJ2GO2 Touchはどんな人に最適か

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PCと接続して使用するPCDJの普及によりDJ機材の小型化、高機能化が進み、従来ターンテーブル2台とミキサーという大きくて重いセットアップしか選択肢がなかったDJギアは、サイズ的、価格的にもライトユーザーに手が届くようになり一つのガジェットとして購入検討されるような存在になっています。

多くの小型DJコントローラーの中でも群を抜いて小型・軽量、そして1万円以下という圧倒的コストパフォーマンスを誇るDJコントローラーが、高コスパのエントリーモデルのDJ機器で人気のNumarkから発売されている「DJ2GO2 Touch」です。

今回はこのDJ2GO2 Touchの特徴と使用に向いているシチュエーション、ユーザーについて紹介したいと思います。

DJ2GO2 Touchの特徴1:コンパクト・ポータブル

まずDJ2GO2 Touchの特徴として挙げられるのはなんといってもその「サイズ」。

メーカー公表値で、

サイズ:約31.4 x 8.6 x 1.6cm(幅 x 奥行き x 高さ)
重量:約0.34kg

と、他の小型DJコントローラーに分類される機種と比較しても圧倒的な小ささ
13インチのノートPCと同じくらいの幅でバッグの隙間にスッと忍ばせてどこでも持ち運ぶ事のできる脅威のポータブル性を備えています。

小型のものでもある程度のサイズで持ち運びには一苦労することの多いDJコントローラーですが、ここまでコンパクトであれば持ち運びの肉体的・精神的な負担はほとんどないと言えるのではないでしょうか。

他の小型DJコントローラー同様もちろんUSBバスパワー駆動に対応しているので、DJブースのないちょっとしたイベントスペースでのDJやDJプレイ前の控室での用意などでも使用でき、ラップトップPCが置けるスペースさえあれば使用できるのは非常に便利で安心です。

DJ2GO2 Touchの特徴2:超手頃な価格

DJ2GO2 Touchのもう一つ大きな特徴がその「価格」。

市場価格で¥9,980(税込)と1万円以下で入手できるDJコントローラーとしてはほぼDJ2GO2 Touchの一択と言っていいのではないでしょうか。

後述する一般的なDJコントローラーについている機能がなかったりと限定的な機能での使用にはなりますが、ちょっとした遊びのDJプレイや本格的なDJプレイのセット用意などでの使用を想定すれば、高いポータブル性と手頃な価格は購入する上で十分な理由になりそうです。

DJ2GO2 Touchの特徴3:オーディオインターフェース内蔵

DJ2GO2 Touchはこのサイズ、この価格ながらオーディオインターフェースを内蔵しています。

メインおよびヘッドフォンの2系統の出力端子を備えており、ステレオミニジャックから一方はヘッドホンへ、一方はスピーカーに繋げれば即席のDJセットアップが簡単に構築できます。

DJ2GO2 Touchの特徴4:DJ機材としての基本的な機能も充実

DJ2GO2 Touchは超小型設計ながら、基本的なDJプレイで必要になる各種機能を搭載しています。

  • ダイレクトな操作性を生み出すジョグホイール(スクラッチも可能)
  • クロスフェーダー
  • ピッチコントローラー
  • PLAY、CUE、SYNCボタン
  • マスター・ゲインおよびキュー・ゲイン
  • チャンネルごとのボリュームノブ
  • 8つのパッドと4つのパッドモード
  • Serato DJ Lite対応

と、このコンパクトボディにぎっしりと基本機能が備わっており簡易的なDJプレイであれば全く問題なく使える仕様になっています。
無償ソフトであるSerato DJ Liteで使用できますが、有償アップグレードをすればSerato DJ Proや、MIDIマッピングを行えば他のDJソフトでも使用することができます。

DJ2GO2 Touchにできないこと

圧倒的なメリットを誇るコンパクトなDJコントローラーDJ2GO2 Touchですが、もちろん出来ないこともあります。

一般的なDJコントローラーに出来てDJ2GO2 Touchに出来ない事としては、

  • EQがない
  • ボリュームフェーダーがない

上記2点が大きなポイントとして挙げられます。

DJ機材の基本的な部位としてお馴染みの高音/中音/低音をそれぞれコントロールするEQノブがDJ2GO2 Touchには付いていません。
加えて各デッキの音量をコントロールするチャンネルフェーダー(縦フェーダー)も同じく付いていません。

つまりDJ2GO2 Touchでは2曲のミックス時に各音域をコントロールする事はできず、音量もフェーダーではなくボリュームノブのみでコントロールすることになります。

その他にはFXコントロールなどもないためDJ2GO2 Touchでエフェクトを加えるといった操作は出来ないことになります。

DJ2GO2 Touchはどういった人にオススメか

DJ2GO2 TouchはSerato DJ Liteでの使用が前提になっていることから、普段Serato DJを使用している人の練習用、持ち運び出来るポータブルDJセットアップとしての活用がメインのターゲットになるでしょう。

現場でプレイするプロのDJにとっても、DJプレイ前のDJセットの仕込みをする場合などもこの簡易的なセットアップで行うことが出来るため、場所を選ばずに使用・持ち運び出来るコンパクトなセットアップは魅力になります。

またDJコントローラーとしては最安とも言える価格から、これからDJを始めたいという人のお試し機材という位置付けでも購入の価値がありそうです。
もしすぐに飽きたり挫折したりしても1万円程度であればダメージも少ないので検討の価値はあるでしょう。

ただ、コンパクトさと引き換えにDJ機材としての操作の快適性や魅力的なDJプレイを引き出す各種機能が省略されていることは事実なので、どちらかといえばDJ初心者より、すでに本格的な機材を使用している中級〜上級者DJの練習機、サブ機としての活用が適していると言えるでしょう。

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