人気DJソフトウェアであるSerato DJには基本となるSerato DJ Pro/Liteのライセンスの他にも複数のライセンスが展開されています。
その中で、クラブDJに最も必要になるパターンが多いライセンスが、「Serato DJ Club Kit」。
今回はこのSerato DJ Club Kitについて、どのようなライセンスなのか、どう言う場合に必要なのか、をご紹介したいと思います。
Serato DJ Club Kitの内容
Serato DJ Club Kitは、基本的なDJソフト「Serato DJ Pro」とDVSコントロールを可能にする「Serato DVS」の2つのライセンスが含まれるバンドルとなっています。
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Serato DJ Club Kitが必要なシチュエーション
では、このSerato DJ Club Kitが必要なシチュエーションはどういうパターンの場合なのでしょうか。
それはズバリ、
①クラブ(DJを行う場所)に設置してあるミキサーが、Serato DVSに有償対応のモデルの場合
②ターンテーブル/CDJをSerato DJ Pro対応DJコントローラーに接続して使用する場合
の2パターンのどちらかのシチュエーションでDVSプレイをしたい場合になります。
「え、どういうこと?」となった方のためにもっと具体的に説明しましょう。
①クラブ(DJを行う場所)に設置してあるミキサーが、Serato DVSに有償対応のモデルの場合
Serato DVS対応ミキサーには、DVSライセンスが無償付帯している「DVS included」モデルのミキサーと、DVS対応だが別途有償ライセンスが必要な「Supports DVS」モデルのミキサーの2種類が存在します。
Serato DJ Club Kitが必要なミキサーは具体的には下記の機種となり、クラブでの普及率が高いDJM-900NXS2やDJM-A9のような定番ミキサーが含まれているため、DVSスタイルでプレイするクラブDJにとっては、Serato DJ Club Kitが必要になる箱は多いと言えるでしょう。
ブランド | モデル |
---|---|
Pioneer DJ | DJM-A9 |
Pioneer DJ | DJM-V10-LF |
Pioneer DJ | DJM-V10 |
Pioneer DJ | DJM-900NXS2 |
Pioneer DJ | DJM-850 |
Denon DJ | X1850 PRIME |
Denon DJ | X1800 Prime |
Allen & Heath | Xone:43C |
Allen & Heath | Xone:DB4 |
Allen & Heath | Xone:DB2 |
Rane | MP2015 |
②ターンテーブル/CDJをSerato DJ Pro対応DJコントローラーに接続して使用する場合
ターンテーブルをDJコントローラーに接続し、DJコントローラーをミキサーとして使用する場合になります。そもそもDJコントローラーにはデッキ部分があるため、それを使わずにわざわざターンテーブルを両端に設置してコントロールバイナルでコントロールするという状態なので、現実的にはこのパターンはそんなに多くないでしょう。
こちらも「Supports DVS」モデルのDJコントローラーがSerato DJ Club Kitが必要な対象となり、具体的な機種は以下になります。
ブランド | モデル |
---|---|
Denon DJ | MC6000MK2 |
Numark | N4 |
上記以外にも「Supports DVS」モデルのDJコントローラーは多数ありますが、Serato DJ Proライセンスが無償付帯しているモデルであり、その場合はSerato DJ Club Kitではなく、Serato DVS拡張ライセンスのみを追加購入すれば良いことになります。
Serato DJ Club Kitの価格
Serato DJ Club Kitは、Serato公式サイトからサブスク契約もしくは買い切りライセンスを購入することができます。
サブスクリプション契約:USD 11.99 / 月
買い切りライセンス:USD 299.00
2023年6月時点
価格は上記となっており、海外サイトでのカード決済などに不安がある人などは、国内販売店からライセンスキーが含まれたキットを購入することも可能です。
まとめ
まだまだ根強い人気を誇り多くのユーザーがいるSerato DVSスタイルでのDJ。プレイを行うクラブ等でDJができない、といった状況を避けるためにも、設置してある機材の種類をきちんと把握し、必要に応じてSerato DJ Club Kitライセンスを入手しておきましょう。