Pioneer DJより、オープンフォーマットスタイルのDJに最適な新世代DJコントローラー「DDJ-REV5」が登場しました。本格的なスクラッチと革新的な新機能でオープンフォーマットDJの有力な選択肢になりそうなこの最新コントローラーの特徴を見ていきましょう。
スクラッチに最適な大型ジョグとMAGVEL FADER
DDJ-REV5は、応答性と信頼性が高く操作性に優れた「CDJシリーズ」と同じ大型ジョグと、堅牢かつなめらかな操作性を誇るクロスフェーダーMAGVEL FADERを搭載。
ターンテーブルを縦置きした時と同じレイアウトになる、デッキ上部に水平に配置されたTEMPO SLIDERと、ミキサー部に設置されたPERFORMANCE PADSとLEVER FXで、スクラッチとパッド、エフェクトパフォーマンスを行なうオープンフォーマットスタイルのDJが慣れ親しんだレイアウトになっています。
Serato DJ Proとrekordboxの両対応
DDJ-REV5は、Serato DJ Proとrekordboxの両ソフトウェアに対応しており、ソフト選択の制限を受けずに柔軟なプレイスタイルに応えます。
専用のSTEMSボタンもしっかり搭載
最近のトレンドになりつつある、音源を各パートに分離させるSTEM機能にアクセスするための専用ボタンもしっかり搭載しており、Seratoではボーカル/メロディー/ベース/ドラムの4パート、rekordboxではボーカル/インスト/ドラムの3パートに分け、マッシュアップやリミックスをリアルタイムに生み出すクリエイティブなパフォーマンスを実現します。
新機能AUTO BPM TRANSITION
新機能のAUTO BPM TRANSITIONは、BPMが大きく離れたさまざまなジャンルの楽曲同士をシームレスにミックスするための機能。STARTボタンを押すだけで、あらかじめ設定された小節数で他方のデッキのBPMにスムースに遷移します。
DJの人力のミックス技術ではなかなか実現できない、デジタルならではの高度な機能でミックスの幅が広がりそうです。
パッドをピアノの鍵盤に見立てるPIANO PLAYモード
16個のパッドをピアノの鍵盤に見立て、下段に白鍵、上段に黒鍵を配した1オクターブ分の音階が、HOT CUEを起点にPERFORMANCE PADSに配置されるPIANO PLAYモードも新機能として搭載されています。パッドパフォーマンスが鍵盤を弾く感覚にさらに進化し、直観的な演奏が可能となります。
USB-C端子を2系統搭載でDJ交代も楽々
DDJ-REV5は、プロの現場にも対応できるXLRマスターアウトを含む豊富な入出力端子を搭載。パソコン接続用のUSB Type-C端子は2系統搭載しており、本体の切り替えスイッチを操作するだけでDJ交代が簡単に行えます。
DDJ-REV5の価格と発売日
DDJ-REV5は、希望小売価格159,500円 (税込)で、2023年9月中旬に発売予定になっています。各販売店で順次予約受付が開始されていますので、いち早くゲットしたい方は予約をおすすめします。
DDJ-REV5は、価格的には類似スタイルの既存機種であるDDJ-REV1とDDJ-REV7の間に位置する機種となり、Serato&rekordbox両対応とSTEM専用ボタン、AUTO BPM TRANSITIONなどの新機能で、バトルスタイルのDJコントローラーとしては一気に有力候補に躍り出た印象です。
それにしてもPioneer DJの全方位にわたって新機種を投入してくる新製品ラッシュの勢いはすごいですね。