Beatport Studio始動。サブスク型の音楽制作の新たなツールが選択肢に

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世界最大のエレクトロニックミュージック専門の音楽ダウンロードストア「Beatport」の運営などで知られるBeatportグループより、新しいサブスクリプション型の音楽制作ツール「Beatport Studio」のサービス提供が開始されました。

プラグイン、サンプル音源、DAWの音楽制作に必要なすべてを包括的に提供

Beatport Studioは、Beatportグループの一員であり世界中の高品質なプラグインのマーケットプレイスである「Plugin Boutique」のインストゥルメントやエフェクト、同じくサンプルライブラリーである「Loopmasters」の膨大なロイヤリティフリーサンプル音源とLoopcloudを通した直感的な制作ワークフローなど、音楽制作に必要な全ての要素を包括的に提供するメンバーシップサービスです。

料金は11.99 (ドル/ユーロ/ポンド) /月額もしくは119.99 (ドル/ユーロ/ポンド) /年額

Beatport Studioは、11.99 (ドル/ユーロ/ポンド) /月額もしくは119.99 (ドル/ユーロ/ポンド) /年額の2つのプランで提供され、契約期間中は毎月最大10個のプラグイン、最大100個のサンプル音源を使用することができ、Bitwig Studio 8-TrackとCubase LEという簡易版DAWソフトの利用も含まれています。

プラグインのセレクションは請求サイクルである30日ごとにローテーションで提供されるため、10個を上限に使用を続けたいプラグインを残して使わないプラグインを別のプラグインに入れ替えるという運用が可能。

使わなくなったプラグインはフリーズ状態にして保持が可能

特徴的なのは、Frozen Stateテクノロジーという技術により、プロジェクト内でサブスクをやめたプラグインを使用していても、プラグインのパラメーターやプリセットが保存され、サウンドが出力され続けるという点です。プラグイン利用をやめてもそのプロジェクトが無駄にならずアクセスし続けられるというのはスムーズな制作ワークフローに寄与してくれそうですね。

サブスク型音楽制作ツールの新たな有力候補に

サンプル音源やプラグインをサブスクで提供する類似サービスとして「Splice」がまず挙げられますが、世界最大級のマーケットプレイスであるPlugin BoutiqueやLoopmasters、Loopcloudで提供されているコンテンツを少額のサブスク料金で利用できるということで、Beatport Studioは有力なライバルとなりそうです。

DJにとって、プロデューサーとして自身で音楽制作を行うことの重要性がますます高まり、両者の境界が交わりつつある現代において、より柔軟な選択肢を提供し音楽制作のハードルを下げてくれるBeatport Studioのようなサービスは、音楽クリエイターにとって欠かせないサービスとなっていく可能性を秘めていると言えるでしょう。

出典:Beatport Studio

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