Abletonは2023年5月23日、同社の人気音楽制作用ハードウェア「Push」の最新バージョンをリリースしました。
スタンドアロン版と通常版の2モデル展開
第3世代となるPush 3は、前世代バージョンまでのPush同様、コンピュータと接続してAbeton Liveのコントローラーとして使用することができるモデルのほか、プロセッサーを搭載しスタンドアロンで動作するモデルの2種類が用意されました。
高い表現力と接続性
両モデルは、スタンドアロンで使用できるかパソコンに接続して使うか以外の基本的な機能や外観は同じとなっており、X軸とY軸で指の圧力と配置を検知し、ノートごとの繊細なコントロールを可能にする64個のMPE対応パッド、外部楽器、シンセ、エフェクト等を接続して録音可能な内蔵オーディオインターフェースを備えており、高い表現力と接続性を実現しています。
後からスタンドアロン版にアップグレード可能で、部品交換で長期間使える
スタンドアロン型のPushは、クレジットカードサイズのコンポーネントの中にプロセッサー、RAMメモリ、WiFiが組み合わさって構成されています。
最大2.5時間稼働の内蔵バッテリーと256GB SSDハードドライブも備えており、パソコンに接続することなく、目の前の音楽に集中して制作を行う事ができます。WiFiに接続すれば、PushとLive間でのセットのやりとりも可能です。
通常版のPushを購入した場合でも心配は無用。後からアップグレードキットを使用すれば、自分でプロセッサーを追加しスタンドアロン版にアップデートが可能で、またプロセッサー、ハードドライブ、バッテリーは技術の進歩に合わせて後から交換することも出来るというユーザーフレンドリーな製品設計になっています。
Push 3の価格と購入サイト
Push 3は、現在Ableton公式サイトより注文が可能で、各モデルの価格は以下の通りです。
- Push (スタンドアロン) – 258,000円
- Push – 128,000円
*アップグレードキットは2023年末に販売開始予定で、価格は138,000円。
アップグレードや部品交換が自分で可能なPush 3は、長く使える音楽制作のメイン機材として有力な選択肢となりそうです。
Ableton：https://www.ableton.com/ja/push/
