DJカートリッジの特徴とおすすめモデル3選

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ターンテーブルを使ってDJをする人にとって欠かせないアイテムが「カートリッジ」。レコードと物理的に接触する部分であり、レコード盤の溝から音楽信号を読み取る部分です。

DJカートリッジとは?

カートリッジは、ターンテーブルのトーンアームの先端に取り付けられ、レコードの溝から音声信号を読み取るためのアイテムです。

通常のレコードプレーヤーでももちろんカートリッジは使われますが、DJ用のカートリッジはスクラッチやバックスピンなどDJならではの激しい使用に耐えられる頑丈な設計となっており、リスニング用カートリッジとは異なるDJパフォーマンスに適したモデルになっています。

DJカートリッジの構造

DJカートリッジは2つの主要なパーツで構成されています。

一つは針(スタイラス)で、レコードの溝をトレースして音声信号を読み取ります。もう一つはカートリッジ本体であり、針の振動を電気信号に変換します。

一般的に針部分は交換可能なモデルが多く、針の磨耗やダメージが発生した場合には交換して使い続けることができます。

カートリッジによる違い

カートリッジは形状や値段の違いなど様々な違いがあり、アナログレコードを再生はもちろん、DVSのタイムコードバイナル使用時にもカートリッジによる違いがあります。

音質

カートリッジによって最も大きな違いが出る部分の一つは音質です。カートリッジによって、低音に強いモデルや中高音の再生能力に長けたモデルなど、音質特性が異なります。音圧や解像度、周波数特性の違いなどもあり、サウンドの好みや音楽ジャンルに応じて異なるカートリッジが選択されます。

なお、DVSを行なう場合は、あくまでPC内のデータ音源を再生するので、カートリッジによって音質の違いはありません。

トラッキング能力

針がレコードの溝を正確に追いかける能力を示すトラッキングアビリティーは、ノイズや振動によるスキップや針飛びを最小限に抑え、安定した再生を実現します。

カートリッジのトラッキング能力はDVSにも関係があり、DVS用バイナルのタイムコードを正確に読み取り、音飛びなどの発生が最小限に抑えることができます。

出力レベル

出力レベルは、カートリッジからの電気信号の強さを示し、高出力のカートリッジであればあるほど大音量の環境に対応することができます。

形状

カートリッジには、ヘッドシェル一体型のクチバシのような形状のモデルと、別途アームとの接続用にヘッドシェルを取り付けるモデルの2種類に大別されます。セパレート型になっているモデルは自分でヘッドシェルにネジ等でカートリッジを取り付ける必要があります。

DJカートリッジのおすすめモデル

Ortofon OM Pro S

レコード用カートリッジのブランドとして世界中のファンに愛されるオルトフォンのOM Pro Sは、シリーズ中で比較的手ごろな価格で初心者にも最適なカートリッジです。DJ用途に最適な丸針(円錐針)を針先に採用し、出力は5mV、クセの少ないフラットなサウンド特性のためオールジャンルに利用できます。取り付けには別途ヘッドシェルが必要です。

Numark CC-1

高いコストパフォーマンスのDJ機器で人気のNumarkのヘッドシェル一体型カートリッジCC-1は、Hip-Hopやスクラッチ向けに最適化された耐久性と信頼性の高いカートリッジです。

Ortofon Concorde MkII DIGITAL

伝統のオルトフォンコンコルドシリーズの中で、DVSのタイムコードバイナルに最適なのがこのDIGITALです。レコードの摩耗とノイズ音が発生する周波数の再生を減らすことで、タイムコード信号の演奏においてエラーを最小限にし、タイムコードヴァイナルを長持ちさせます。

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