AlphaThetaによるSerato買収が中止に

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2023年7月に発表されたAlphaTheta (Pioneer DJ/rekordbox)による「Serato買収」が中止となったことが発表されました。

約100億円のSerato買収が幻に

AlphaTheta株式会社は、2023年7月にSeratoの株式を100%取得することを発表し買収プロセスを進めていましたが、2024年7月18日に開催された取締役会にて、Seratoの株式取得中止とそれに伴う株式譲渡契約の解除が決議されたとのことです。

AlphaThetaによるSerato社の株式買取価格は、アドバイザリー費用含め総額101.49億円と、DJ業界を揺るがす大型の買収案件であっただけに、このニュースが公になった当時はかなり話題になりました。

今回の買収中止は、この大型買収が幻となったことを意味します。

なぜ買収が中止になったのか?

AlphaThetaによると、Serato買収が中止になった理由は、Seratoの所在国であるニュージーランド商務委員会をはじめ海外当局がこの買収に対して認可を出さなかったことが原因だとしています。

現時点で認可取得時期の見通しが立っておらず、認可取得にかかる時間や費用が追加的に発生すること、機会損失のリスクが生じることから、AlphaTheta/Serato両当事者合意のうえ、本契約の解除に至ったとのこと。

2大DJソフトウェアの行末は?

DJ機材世界トップブランドであるPionner DJを擁するAlphaThetaが運営する「rekordbox」とDJソフトの元祖とも言える「Serato」。

買収は中止となったものの両社の関係は良好で、今後もパートナーシップを変わることなく継続し、DJ文化の発展に貢献していくと発表しています。

2大DJソフトウェアの運営元が同じ資本となり、両ソフトウェアの強みが統合された新たなソフトが生まれるのか、どちらかのブランドに吸収されるのか、今後の動向に注目が集まっていましたが、今回の買収中止により一旦DJソフトの未来への前進は小休止ということになるのでしょうか。

いずれにせよ、大多数のDJユーザーに影響を与えるであろう両DJソフトウェアの動向には今後も注視していきたいところです。

Source: ノーリツ鋼機株式会社

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