DJ用アプリ「rekordbox for iOS/Android」の最新バージョンが2024年4月9日に公開され、複数のデバイス間でDJ用音楽ライブラリの一元管理が可能になる「Cloud Library Sync」が連携可能なクラウドストレージサービスに、新たに「Googleドライブ」が追加されました。
PC用rekordboxに続いてモバイルアプリもGoogle Driveに対応
パソコン用rekordboxは、2023年7月にアップデートされたrekordbox ver. 6.7.4でGoogle ドライブに対応していましたが、続いてモバイルアプリ版であるrekordbox for iOS/AndroidもGoogle ドライブに対応したことによって、PC版rekordboxのライブラリとのシームレスな連携が実現します。
またインターネット接続があれば、CDJ-3000やOMNIS-DUOなどのCloudDirectPlayに対応したDJ機器を使用して、Googleドライブ上の楽曲に直接アクセスしてDJプレイをすることも可能になります。
Dropboxのみだった選択肢にGoogleドライブが加わることに
楽曲ライブラリを複数デバイス間で同期させることができる「Cloud Library Sync」は、DropboxやGoogleドライブのフォルダを利用する仕組みで、これまでrekordbox for iOS/Androidで利用できるクラウドストレージサービスはDropboxのみでしたが、今回のアップデートでGoogleドライブも利用できるようになりユーザーの利便性が向上しました。
Googleドライブは、無料のGoogleアカウントを持っていれば誰でも使用することができ、15GBのストレージ容量を使用することができます。この15GBにはメールや写真などGoogleサービスで使用しているすべてのファイルの容量が含まれます。
320kbpsのMP3ファイルが一曲12MB程度だとすると約1250曲分ということになり、無料でもかなりの楽曲数を同期できそうですね。
Cloud Library Syncをフル活用するにはCreative/ProfessionalプランもしくはCloud Option追加が必要
複数デバイス間で楽曲ライブラリを同期できる便利なCloud Library Syncですが、rekordboxをFreeプランやCoreプランで利用している場合は、同期することができる曲数が10曲までと制限があり、本格的に活用するためにはCreativeプラン、Professionalプラン、またはCloud Option追加が必要になります。
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Professionalプランは5TBのDropBoxストレージが付属、またCloud Optionも1TBのDropBoxストレージが付くオプションのため、Googleドライブの必要性は限定的とも言えるかもしれません。
とは言うものの、GMailやGoogleフォトなどGoogleのサービスを利用しているユーザーは多いと思いますので、DJ用ライブラリもGoogleドライブで同期できるのは便利には違いありません。
Cloud Library Syncをフル活用できれば、面倒な楽曲の移し替え作業から解放されて、さらにスムーズなDJライフに一躍買ってくれそうです。
ソース:rekordbox