DJプレイを行うために重くて大きいアナログレコードやCDを大量に持ち運ばなくてはならない時代は過ぎ去り、テクノロジーの進歩により今日ではラップトップDJ、そしてポケットに入る小さなUSBメモリに保存した数千、数万の音源データでDJを行なうことが可能になりました。
クラブに常設されているような上位モデルの機材はUSBドライブからの音源読み込みに対応しているものも多く、プロのDJの音源持ち込みスタイルとして、スティック型のUSBメモリを使用する事が一つの一般的なスタイルとして浸透しています。
USBフラッシュドライブは一般社会でも広く普及していることから、数多くの種類が存在していますが、今回はDJでの使用を想定した場合に考慮すべきポイントとオススメのモデルをチョイスしてみました。
DJ用のUSBを選ぶ際に考慮したいポイント
- USB接続端子の種類:USBにはUSB-A/USB-B/USB-Cとさまざまな端子が存在していますが、基本的にDJ機材に備え付けられているのはUSB-Aになります。
- ストレージ容量:1曲約5分の320kbps MP3ファイルは12MB程度のファイルサイズとなります。
1GB=1000MBになりますので64GBのUSBメモリで約5000曲、128GBで約10000曲のデータを保存できる計算になります。WAVファイルなど非圧縮データであれば1曲あたりの容量はMP3の4~5倍となりますので、自身の使用するファイル形式や曲数によって最適な容量を選択しましょう。 - 転送速度:DJで使用する場合、遅延や読み込みエラーのリスクを最小限にするためになるべく転送速度の速いモデルを使用することを推奨します。USB2.0やUSB3.0などバージョンが複数存在しますが基本的に数字が大きくなればなるほど転送速度は高速になります。
- サイズ:基本的にDJプレイヤーにUSBを挿したままプレイを行うため、短すぎず長すぎない適度な
サイズのものが抜き差しもしやすくオススメです。 - 耐久性:小さく軽いUSBスティックは落としてしまうことも多々あります。衝撃を吸収しやすいプラスチック製であれば落下等による故障への耐久性という点では有利でしょう。
- 排熱性:一般的に多くの電子機器は長時間の仕様や高負荷での使用を続けると熱暴走が発生して使えなくなる場合があります。プラスチックに比べ金属は排熱性に優れているためメタル製のUSBが有利です。
- デザイン:かっこいいDJ機材と一緒に使うならUSBのデザインもこだわりたいポイント。自分の好みにあったデザインのものを選びましょう。
DJ用USBのおすすめモデル5選
SanDisk エクストリーム プロ
ハードウェアインターフェイス | USB3.1 Gen1, USB 3.0, USB 2.0 |
最大書き込み速度 | 380 MB/秒 |
最大読み取り速度 | 420 MB/秒 |
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SanDisk エクストリーム Go USB ドライブ
ハードウェアインターフェイス | USB 3.2 (Gen 1)対応、USB 3.1 Gen 1、USB 3.0、USB 2.0 |
最大書き込み速度 | 240 MB/秒 |
最大読み取り速度 | 395 MB/秒 |
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Transcend JetFlash 920
ハードウェアインターフェイス | USB 3.2 (Gen 1)対応、USB 3.1 Gen 1、USB 3.0、USB 2.0 |
最大書き込み速度 | 400 MB/秒 |
最大読み取り速度 | 420 MB/秒 |
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ELECOM MF-DAU3BK
ハードウェアインターフェイス | USB 3.0、USB 2.0 |
最大書き込み速度 | 非公表 |
最大読み取り速度 | 180 MB/秒 |
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Samsung BAR Plus
ハードウェアインターフェイス | USB3.1 Gen1, USB 3.0, USB 2.0 |
最大書き込み速度 | 非公表 |
最大読み取り速度 | 200 MB/秒 |
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まとめ
今回は複数の観点からDJにとって最適なUSBのモデルをご紹介しました。
電子機器は常に相性や故障のリスクがあることを考えると、バックアップとしてメインのUSBとは別のモデルのUSBを最低1つ用意しておき、万が一のトラブルに備えておくこともさまざまな現場でプレイを行うプロのDJとして必要な準備でしょう。