2024年2月にAlgoriddim djayのApple Music対応と同時に発表されたAppleの複合現実ヘッドセット「Vision Pro」用のdjayアプリ。今回そのdjay for Vision Proを使用したJuicy Mによる世界初の空間DJセットが公開されました。
Vision Proが映し出す仮想DJセットアップをコントロールする空間DJセット
2024年2月に発売され世界中で話題となったAppleの複合現実ヘッドセット「Vision Pro」。
直後に発表されたVision Pro用のdjayアプリは、3Dターンテーブルや空間インターフェイスが現実世界の中にバーチャル統合され、本物のターンテーブルを使用するのと同じように、針をドラッグしたりレコードをスクラッチしたりしてDJプレイを行うことができる未来のDJアプリケーションです。
ウクライナ出身の人気女性DJであるJuicy Mによる今回のパフォーマンスは世界初の空間DJセットとなり、djay for Vision Proの実際の使用の様子がDJ視点、第三者視点から分かるようになっています。
DJ視点のバーチャルDJデッキの様子。3Dターンテーブルやミキサー、楽曲情報などが拡張現実として映し出されています。
上部のEQ/フィルターのインターフェースを操作する様子。
レコードジャケットからレコード盤を取り出してターンテーブルにセットするかのように扱うことができる3Dレコードを扱う様子。
未来的なコスチュームに身を包みVision Proを装着したJuicy MがDJプレイを行う様子。
側から見れば何もない空間で手を動かして何かを操作しているように見えるため不思議な光景ですね。
もはやDJ機材はいらなくなる?
Apple Vision Proのような複合現実ヘッドセットが今後普及していくのかどうかまだ未知数ではありますが、仮にこのようなDJスタイルが広がっていくとハードウェアとしてのDJ機材は必要なくなる可能性もあります。
しかしながら、フェーダーやノブを触る指の感覚を頼りに繊細なコントロールが求められることも多いDJプレイですので、実際には何もない空間でのバーチャルDJデッキのコントロールは、出来る範囲に限界があるということも考えられます。
一つのパフォーマンス・エンターテイメントとして空間DJセットが活用されることは大いに可能性があるでしょうが、リアル機材としてのDJ機材がなくなっていく、というのは今のところ考えにくいのではないでしょうか。
djay for Vision Proを使用した未来のDJプレイが体感できる動画は以下からチェックしてみてください。