Seratoで使えるストリーミング音源。SpotifyやApple Musicの音源は使える?

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インターネットとスマートフォンの普及とともに、音楽の楽しみ方はレコードやCDなどの物理メディア、ダウンロード音源から、ストリーミング音源が主流になっています。

DJの使う音源も例外ではなく、まだプロの現場で使われるシーンは少ないですが、ストリーミング音源でDJを行なうという流れは徐々に大きくなりつつあります。

今回は世界で最も人気のあるDJソフトの一つである「Serato DJ」で使えるストリーミングサービスをご紹介します。

Serato DJで利用できるストリーミングサービスは6つ

現時点でSerato DJからアクセスできるストリーミングサービスは、「Spotify」「Apple Music」「Beatsource」「Beatport Streaming」「SoundCloud Go+」「TIDAL」の6つです。

Spotify

2025年9月24日にリリースされたSerato DJ Pro/Lite ver. 3.3.5で、世界で最も人気のある音楽ストリーミングサービスの一つである「Spotify」との連携が可能になったことにより、1億曲以上の楽曲と数十億のプレイリストのライブラリを持つSpotifyをDJ用音源として活用することが可能になりました。

ユーザーは月額¥1,080のSpotify Premiumを契約していることが必要になりますが、新規登録ユーザーには1ヶ月の無料体験期間が用意されています。

Apple Music

2025年3月に対応が発表されたApple Music。メジャー系音楽ストリーミングサービスとしては唯一Seratoに対応しているサービスであり、世界最大手の音楽ストリーミングサービスの一つであるApple Musicは1億曲以上の音源ライブラリを有しており、ほぼ無限とも言える選曲のバリエーションをDJに提供します。

Seratoソフトウェア内からシームレスに連携可能で、手持ちの楽曲と組み合わせたプレイやプレイリストの作成が可能になります。

新規ユーザーには1ヶ月の無料体験期間も用意されているため、まずは無料で試してみるのもいいでしょう。

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無料トライアル終了後は、個人プランのサブスクリプション月額1,080円

Beatport Streaming

世界最大のダンスミュージック専門の音楽ダウンロードストア「Beatport」が運営する定額制の音楽ストリーミングサービスが「Beatport Streaming」です。

Essential/Advanced/Professionalの3つのプランが用意されており、Advanced/Professionalプランの契約でDJソフト(Serato含む)から直接ライブラリにアクセスできます。

価格はAdvancedが月額$14.99、Professionalが月額$29.99で、音質はAdvancedが128kbps AAC、Professionalが256kbps AACです。Professionalでは最大1000曲のオフライン再生も可能です。

Beatsource

同じく「Beatport」と、DJ向け大手レコードプール「DJ City」が共同で設立したDJ用音楽ストリーミングサービスが「Beatsource」です。

Beatport Streamingと同じアカウントを共用でき、機能や使い方もほとんど同じですが、Beatport Streamingではハウスやテクノなどいわゆる4つ打ち系のダンスミュージックが充実しているのに対して、BeatsourceはHiphopやメインストリーム系の楽曲が中心となっているという違いがあります。

BeatsourceとBeatsource Pro+という2種類のプランが用意されており、価格はBeatsourceが月額$9.99、Beatsource Pro+が月額$34.99で、音質はBeatsourceが128kbps AAC、Beatsource Pro+が256kbps AACです。Pro+では最大1000曲のオフライン再生も可能で、また、楽曲のインスト/アカペラやイントロ/アウトロが追加されたバージョン、禁止用語がミュートされたクリーンバージョンなど、DJプレイに使いやすいように特別にエディットされたDJエディットが利用できるのもPro+のみになります。

SoundCloud Go+(日本利用不可)

プロからアマチュアのインディー楽曲まで世界中のクリエイターの音楽投稿プラットフォームであるSoundCloudに投稿された音源をストリーミングすることができるのが「SoundCloud Go+」です。

残念ながら現時点では日本ではサービス提供が開始されておらず、国内で使用することはできません。

TIDAL(日本利用不可)

320Kbpsまたは256KbpsのロスレスFLAC形式/AAC形式の高音質でストリーミング配信されるという特徴を持つサービスが「TIDAL」です。

TIDALもSoundCloud Go+と同じく現時点では日本ではサービス提供が開始されておらず、国内で使用することはできません。

Serato DJでSpotify、Apple Musicが使える

世界で最も利用者の多い音楽ストリーミングサービスである、「Spotify」「Apple Music」「Amazon Music」などのメジャー系ストリーミングサービスは現時点でSpotifyとApple MusicがSerato DJで利用できます。

ストリーミング含め音楽ビジネスにはライセンスの問題が常に付きまとい、通常のストリーミングサービスは一般ユーザーの個人利用が想定されているため、DJで不特定多数のオーディエンスに対して音楽をかける用途は、権利関係をクリアすることが難しいことが予想されます。

ただ、Apple Musicは2025年3月に対応、同年9月にはSpotifyがSerato DJに対応したことで、音楽ストリーミングサービスの大多数のユーザーがカバーされています。Amazon Musicも別のDJ機器で使えるものもあるため、今後音楽ストリーミングサービスがDJ音源として使用されることは益々一般的になっていくと予想されます。

ストリーミング音源を使用する場合はSerato DJ内でDJミックスの録音ができない

ストリーミングサービスの音源でDJをする場合にひとつ落とし穴としてあるのが、ストリーミング音源でDJをしている間はセットを録音することができないという点です。

冷静に考えれば、DJソフトで録音が出来てしまうと、ストリーミング音源を1曲1曲再生して録音すれば音源データが作れてしまうため当然と言えば当然の制限ですね。

まとめ

音楽を所有せずとも数万曲以上の音源にアクセスできるストリーミングサービスは今後DJの世界でも使用率が大きくなっていくと予想されます。

現在Serato DJではDJ用途としてダンスミュージック系に特化したストリーミングサービスに加えてSpotify、Apple Musicが利用できますが、ユーザーのニーズに合わせてAmazon Musicなどの他のメジャー系ストリーミングサービスも利用できるようになれば、選択肢が広がり、さらにDJを始める人の増加も期待できそうですね。

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